銀杏の摂り過ぎはなぜ危険?
秋の味覚「銀杏」ってどんな食材?
公園や街路樹、イチョウ並木にコロコロ転がっていて強烈な臭いを放つものといえば、銀杏ですね。秋の味覚でほろ苦い風味、独特の香りという特徴を持ちます。今回は、意外と知らない銀杏の特徴についてご紹介します。
銀杏はなぜ臭いの?
銀杏の臭いの原因は、「酪酸」と「エナント酸」によるもので、腐敗臭に似た臭いや腐った油の臭いなどと表現され、この二つが強烈な臭いを作り出しています。一方で、茶碗蒸しや銀杏串など、匂いとは裏腹に焼いても揚げても美味しいのが銀杏の魅力でもあります。
銀杏を食べるときの注意点
β-カロテンやビタミンC、カリウムなどの栄養素が含まれていますが、大量に食べると中毒を起こしてしまうことがあるため注意が必要です。ビタミンB6は脳内の神経伝達物質の生成に重要な役割を担っていますが、銀杏に含まれているビタミンB6と構造が似た成分がビタミンB6の働きを妨げ、嘔吐やけいれんなどの中毒症状が出てしまうのです。熱に強く加熱調理しても毒性がなくならないので、大人では10個、子どもで5個程度を目安にしましょう。
銀杏のおすすめの食べ方
一番手軽な食べ方として、電子レンジがおススメです。包丁の背で殻にヒビを入れた銀杏を茶封筒に入れ、折り込んで封をし、電子レンジでチンすれば簡単にお家で銀杏を食べることができます。電子レンジの加熱は、20個で500W、30~40秒が目安です。やけどに注意しながら熱いうちに薄皮を剥いて塩を少々振りかければとっても美味しく召し上がれますよ。
秋も深まってきましたので、道端で銀杏を見つけた際にはぜひ思い出してみてくださいね。
制作・監修
クオール管理栄養士