8-5 備蓄には普段食べている物が最適?!
備蓄食品について考えよう
あなたは災害に備えて何かしていますか?日本では、毎年9月1日を防災の日、8月30日から9月5日を防災週間と定めていて、防災知識の普及を啓発しています。いつ起こるか分からない災害のため、この機会にぜひ自分や家族のために備蓄について考えてみましょう。
■たんぱく質不足を補う缶詰
災害直後は、ごはんやパンなどの炭水化物が主となる食事が多くなりがちです。そんな時は、ツナやさば、いわしやサンマなどの魚や、角煮や焼き鳥、コンビーフなど肉類の缶詰を利用することで、手軽にたんぱく質を補うことが出来ます。
■栄養バランスが偏り体調不良に陥りやすい
非常時には野菜や果物などの食材が減少することから、ビタミンやミネラル、食物繊維の不足が起こり、環境変化によるストレスからも口内炎や便秘などが引き起こされやすくなります。また、ストレスはビタミンCやビタミンB群などを多く消費するため、疲労回復にも影響が出てきます。対策としては、日持ちする玉ねぎやじゃがいもなどの食材を少し多めに買い置きしたり、野菜ジュースやドライフルーツ、サプリメントなどの商品を使ったりして、備えておくのも良いですね。更に、心の栄養になるチョコレートや飴もあると安心かもしれません。
■ローリングストックを実践!
ローリングストックとは、普段食べている食品を多めにストックし使いながら買い足して、もしもの時に備えるという方法です。災害時に初めて食べるものだと、しっかり食べられるか不安がありますが、普段から食べ慣れている物だと味も分かっていて安心ですし、使ったら買い足すことで気付いたら賞味期限が切れていて廃棄するという事態も防ぐことができます。いざという時に日常生活に近い食事をとることができる点もおススメですね。
備蓄をすることで、身の回りの被害を軽減することができるかもしれません。この機会に見直してみてはいかがでしょうか。
制作・監修
クオール管理栄養士