夏場に気を付けたい事と言えば、熱中症や食中毒など様々ありますが、痛風の発症は夏場に多い、というのはご存知でしょうか。暑いからと言って水分補給に清涼飲料水を多く利用している方、お酒の量がついつい増えてしまう方、これに加えて大量に汗をかくことも痛風に関係している事が分かっています。

  

■お酒や清涼飲料水は飲みすぎない

アルコール、特にビールは尿酸の元となるプリン体が多く含まれています。また、利尿作用があり脱水を引き起こすことや、腎臓からの尿酸排泄を妨げる作用もあるため、結果として尿酸値が上昇してしまいます。「プリン体がカットされているお酒なら大丈夫」と言って、過剰に飲むのも良くないですね。他に注意したいものは果糖です。果糖は、体内で代謝される際に尿酸が作られるため、血中尿酸値を上昇させることが分かっています。果糖は、清涼飲料水には「果糖ぶどう糖液糖」という成分で含まれていることが多く、これは果糖とブドウ糖の混合液のことです。果糖の性質として、低温で甘味が増すため、果糖ぶどう糖液糖は冷たい状態で飲む清涼飲料水などに使用されることが多く、夏の清涼飲料水の飲みすぎには十分な注意が必要です。

■水分補給は水かお茶をこまめに摂る

尿酸のほとんどは、尿から排泄されるため、水分をしっかり補給して尿量を増やすことで尿酸の排泄を良くしましょう。目安は11.52.0リットル、食事以外にも外出や入浴の前後など摂るタイミングを決めて意識することが重要です。

 

アルコールや甘い飲料は日常的に飲むのではなく、ご褒美で飲んだりイベントで飲んだり、メリハリを付けて楽しみましょう。

  

制作・監修

クオール管理栄養士