腸と筋肉が良好に影響し合うのは、腸内の善玉菌が良い仕事をしているからといわれていますが、腸内環境においてどの菌が該当するでしょうか??

酪酸菌

「腸筋相関」

筋肉量を増やす一番シンプルな方法としては、「運動」と「食事」が一般的ですが、最近の研究において、腸内環境を整えることで、より効率的に筋肉を増やせるというような筋肉と腸に相関関係があることが分かってきています(腸筋相関)。

腸内環境が悪いと筋肉が落ちやすくなる一方で、筋肉量が多い人ほど腸炎が少ないという研究結果が示されていることから、腸と筋肉がお互いに影響し合っているとされている所以です。

 

酪酸菌がカギ

筋肉に対しプラスに影響する酪酸は、筋肉を溶かす酵素(HDAC)の働きを阻止し、加齢による筋肉の萎縮(減少)を抑えるとされています。

つまり、体内で酪酸を作る「酪酸菌」を増やす行動により、効率的な腸内環境改善とともに筋肉の維持につながるということになります。

具体的には、酪酸菌のエサとなる水溶性食物繊維を豊富に含む食材(海藻類、果物、根菜類など)を取り入れることで、腸内に多くの酪酸菌が作り出されます。

 

そして筋肉は、収縮をして力を発揮するだけの器官・組織ではなく、さまざまな生理作用を持つ物質を分泌している内分泌組織としても働き、身体の調子を整える重要な役割を持っている器官であることが分かってきました。この筋肉から分泌される活性物質を『マイオカイン(myokine)』と呼び、健康長寿に不可欠なホルモンとして注目されています。

マイオカインには、認知機能を改善させる効果、脂肪の消費、糖尿病・高血圧・動脈硬化を抑制、他にも抗がん剤の効果を高める作用があります。

このことから、適度な運動により、からだに良い働きをするマイオカインを効率よく増やす行動がポイントになります。

 

見た目も心も・・・いつまでも若々しくいられるために

この記事を最後まで読まれた方は、この機に家でできる筋トレなど適度な運動とともに、酪酸菌が増える水溶性食物繊維を食事メニューに取り入れ、腸内環境改善に努めるなど、毎日の習慣を見直ししてみてはいかがでしょうか。

 

 

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