疲労回復時に摂りたい栄養素って?

9月23日は秋分の日です。気温も徐々に落ち着き始め、体を動かしやすい日が増えてきました。まさにスポーツの秋ですね。スポーツと栄養には深い関係がありますが、ご存知でしょうか。運動パフォーマンスや筋力を上げるための食事はもちろん、体を動かした後の疲労ケアも意識する事が重要です。

■クエン酸

疲れたときに摂りたい栄養素の代表格と言えば「クエン酸」。グレープフルーツやみかん、レモンなどの柑橘類や酢、梅干しなどに含まれており、疲労回復の効果があります。柑橘類の飲料では、抗酸化作用のあるビタミンCも手軽に摂れるため、疲労回復には一石二鳥の食品です。また、料理の味付けや味変にお酢の酸味を活用することで、食欲増進効果も期待できますよ。

■ビタミンB

糖質をエネルギーに変える際に必要な栄養素です。エネルギー消費が多い時には必要量も高まります。ビタミンB1によってスムーズにエネルギーを作ることで、疲労の原因物質の一つとして考えられる乳酸の生成を遅らせることができます。食品では、豚肉やうなぎ、玄米、大豆製品に多く含まれています。

■アリシン

あまり聞き慣れない栄養素かもしれませんが、ニンニクや玉ねぎ、ニラに含まれる香り成分です。アリシンは、ビタミンB1の吸収を高めてくれますので、疲労時には摂りたい栄養です。このような理由からも、豚肉とニンニクの組み合わせは、理にかなったスタミナ料理と言えます。ちなみに、豚肉はバラ肉よりロース肉の方が含有量は高くなります。

 

 

体を動かした際は、疲労回復の基本となる栄養バランスの整った食事と十分な睡眠を意識し、今回ご紹介した栄養素や食材を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

制作・監修

クオール管理栄養士