健康長寿に大切な3つの柱

9月18日は敬老の日です。家族とのつながりを思い出し、コミュニケーションをとるきっかけになる日でもありますね。昨今は、年齢とともに少食になり、会話も一部の人としかしない、身体もあまり動かさないなど、心身ともに虚弱(フレイル)になってしまい、そこから寝たきりになるケースが社会問題にもなっています。では、そうならないようにどんなことに気を付ければ予防できるのか、大切な方の健康について考える機会にしてみませんか?

■フレイルとは?

フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間で心身の活力が低下した状態のことです。これが続くと要介護状態になる可能性があります。原因としては、加齢に伴う身体機能の低下や外出頻度の減少による運動不足、そして食事の偏りからエネルギー不足、栄養バランスの乱れなどが考えられます。

 

■フレイルを防ぐ3つの柱

予防には栄養、運動、社会参加が重要です。食事の改善は血液や筋肉をつくるたんぱく質をしっかりとりましょう。肉、魚、卵、大豆製品、乳製品に含まれているので、色々な種類の食品を食べることで栄養バランスも整いやすくなります。例えば、朝飲むコーヒーを牛乳に変えたり、ゆで卵を一つプラスしたり、味噌汁に豚肉を入れて豚汁にするなど、簡単に工夫出来ておススメです。お惣菜や缶詰、レトルト食品を利用するのも手ですね。運動では、買い物や散歩の際の歩幅を大きくしたり、社会参加は友人と会話しながら食事をしたり、趣味などで社会とのつながりを持つなど、ちょっとしたことでも継続して行えることを増やしていくことが大切です。

 

フレイルは社会とのつながりを失わないよう周りが働きかけを行うことが重要です。これらを意識して年を重ねても健康に生活を送れるよう取り組んでいきましょう。

 

制作・監修

クオール管理栄養士