付け合わせで栄養価をアップさせよう

秋と言えば、どのような食材を思い浮かべますか?松茸や栗、ブドウにサツマイモなど色々あると思いますが、『秋はサンマだ!』と思っている方も多いのではないでしょうか。

昨今は、サンマの乱獲や収穫量の低下などからサンマの価格も値上がり傾向で、サンマが高級食材になる時代も近いかもしれません。そんな、これから旬を迎えるサンマですが、美味しいのはもちろん、寒い時期に耐えられるよう脂がのっていて、しかも栄養価が高いのが特徴です。

今回は、これからの季節、飲食店や魚屋、スーパーで目にする機会が多くなるサンマについてご紹介します。

■サンマの魅力

人間のからだでは作ることのできない必須脂肪酸のEPADHAを豊富に含んでいます。EPAは血液をサラサラに、DHAは脳の働きを良くしたり、健康に欠かせない栄養素です。ちなみに、サンマ一匹でDHAの一日の必要量を補えることが出来ます。

■付け合わせの効果

さんまの塩焼きに欠かせないものといえば大根おろしやスダチがあります。脂ののったサンマにさっぱりとしたものを添えているのは一緒に食べると美味しいからだけではなく、栄養面で理にかなった組み合わせだからです。実は、大根おろしには消化を助ける酵素があり、脂ののったさんまの消化を助け、胃もたれや胸やけを防ぐ働きがあります。ただ、この消化酵素は加熱すると活性が失われ効果が期待できなくなってしまうので、すりおろした生の状態で使うことが重要です。

また、サンマに含まれる脂は酸化されやすいですが、大根やスダチに含まれるビタミンCがこの酸化を防いでくれるため、ぜひ一緒に食べましょう。ちなみに、時間が経過すると消化酵素やビタミンCは減少するので、盛り付けた最後に添えるのがおススメです。

サンマを食べるときにはぜひ栄養面での効果を意識しながら、摂ってみるのはいかがでしょうか。

 

制作・監修

クオール管理栄養士