頭痛のセルフケア

8~9月は台風の発生が多く、気圧変動の激しい季節です。この時期、気温や気圧の変化によって引き起こされる頭痛に悩まされている方も多いのではないでしょうか。直ぐに回復すれば良いですが、長引いたり繰り返したりしてしまうと、生活にも悪影響が出てしまい、辛いですよね。

今回は、市販薬以外でできる、頭痛のセルフケアをご紹介いたします。

 

■頭痛のタイプ
代表的な頭痛には、片頭痛と緊張型頭痛があります。

(片頭痛)

脳の血管が拡張して起こる頭痛で、ズキズキと脈打つ痛みがあり、吐き気や嘔吐を引き起こしたり、光や音に過敏になったりする特徴があります。セルフケアとしては、コーヒーや紅茶などカフェインを含んだものをとると痛みが和らぐことが多いですよ。これはカフェインの血管収縮作用によるものです。動くと痛みが助長されるため、安静にして冷却シートなどでこめかみを冷やすのも効果的です。

(緊張型頭痛)

緊張からくる身体的ストレスや精神的ストレスから起こる頭痛で、頭全体が締め付けられるような痛みが特徴です。片頭痛とは逆で血管が収縮して起きるため、お風呂にゆっくり浸かりリラックスすることは頭痛軽減にも役立ちます。片頭痛の場合は、入浴で血管が拡張して痛みが悪化してしまう可能性がありますので、長時間の入浴は控えましょう。

 

■食べ物でセルフケア
頭痛の原因には栄養素の不足も考えられますが、特に片頭痛でお悩みの方に摂って欲しい栄養素は、ビタミンB2とマグネシウムです。ビタミンB2はエネルギーや細胞の新陳代謝を促進し、マグネシウムは脳の血管を収縮することで痛みの軽減にも期待できます。

ビタミンB2は肉や魚に、マグネシウムは大豆製品、穀類、ひじきやほうれん草に多く含まれていますので、ぜひお試しください。

自分に合ったセルフケアを見つけて、頭痛と上手く付き合っていきましょう。
※市販薬が効かなかったり何度も繰り返したりする場合は、一度医療機関を受診しましょう。

  

制作・監修

クオール管理栄養士