女性の健康について考えよう

毎年31日から38日は「女性の健康習慣」として定められていますが、ご存知でしょうか。この習慣は、女性特有の健康課題について社会的な関心と理解を深めることを目的とされています。女性は、やせや貧血、月経痛やPMS、また更年期障害から骨粗しょう症などと、ライフステージの中でホルモンバランスの変化から様々な健康課題が生じやすいと言われています。

最近では、1020代のやせが問題視されています。痩せている方の食事内容で​は、おにぎり一個やパン一個といった一品だけで済ませていることも…。これでは、栄養素はもちろんエネルギー量も不足してしまいます。こんなときは、おにぎりにゆで卵や野菜ジュースを​プラス、またパンであれば、サンドイッチに置き換​えることで具材も増えます。一品で済ませるのではなく、チキンが入っているサラダや惣菜を付けることで、簡単にエネルギーも増やすことができますよ。

貧血の方は、ヘモグロビンの材料となる鉄やたんぱく質が欠かせません。食材では、レバー・まぐろ・かつお・あさり・納豆・ひじき・小松菜・ほうれん草​などに豊富に含まれています。一方、コーヒーや緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げてしまうため、食事中に一緒に摂るのは避けて、食事と食事の間へ時間をずらして飲むのがおススメです。

閉経を迎えると、女性ホルモンの減少に伴い、骨量も急激に減り、骨粗しょう症になりやすくなってしまいます。そのため、更年期以降はもちろん、その前からも骨を作るのに必要な代表的な栄養素であるカルシウム・ビタミンD・ビタミンKを含む食材、牛乳・ヨーグルト・チーズ・小魚・しらす・青菜野菜を意識して摂るようにしましょう。食事はもちろん間食に取り入れるのも良いですよ。

 

いつまでも元気に過ごすためにも、今日の食事から工夫してみるのはいかがでしょうか。

 

制作・監修

クオール管理栄養士