桃の節句を楽しもう

3月に入り、気温も徐々に暖かくなり春の訪れを感じられるようになってきました。33日は女の子の健やかな成長を祝う行事、ひなまつりです。ひなまつりと言えば、彩り食材で目でも楽しめる、お祝いごとにピッタリなちらし寿司が代表的ですが栄養面で見るとどうなのでしょうか。

ちらし寿司は甘酸っぱい酢飯と一緒に多彩な具材を楽しめるのが魅力で、よく使われる食材には、エビや豆類、きのこや野菜などと、栄養面でもたんぱく質やビタミン・ミネラルなどのバランスが摂れる料理です。

実は、これらの食材にも意味があるのはご存知でしょうか。腰が曲がるまで長生きできるようにという意味が込められたエビは、良質なタンパク質と低脂質な上に、血行を良くするビタミンE、また骨の栄養に欠かせないカルシウムが豊富です。更に、赤い色素のアスタキサンチンは強い抗酸化作用があり、活性酸素除去により疲労回復にも役立つと注目されています。

レンコンは、見通しが良いとされる縁起物で栄養素ではビタミンCが豊富です。このビタミンCは、ちらし寿司の汁物として定番のはまぐり汁、このはまぐりに含まれている鉄分の吸収をビタミンCが助けてくれるということもあり、理想的な嬉しい組み合わせでもあります。

他には、マメに働くことができるというさやえんどうは、皮ごと食べられるのでβ-カロテンやビタミン類が豊富です。さやえんどうにはグルタミン酸といううま味成分が含まれますが、しいたけのグアニル酸と掛け合わせることで相乗効果が期待でき、よりうま味を感じることができます。

 

いかがでしたでしょうか。食材にも意味があり、栄養面でも助け合うのは素晴らしいですよね。今年のひなまつりは、具だくさんで彩りよく盛り付け、華やかなちらし寿司でお祝いしましょう。

 

 

制作・監修

クオール管理栄養士