冬の血圧はいつも以上に注意しよう

冬は寒さの影響で血圧が高くなることをご存知でしょうか?どうして冬場に血圧が高くなるのかというと、気温が下がることで熱を逃がさないよう、からだの血管を収縮させるため血液を送る力が大きくなること、また、血圧を上げて体温を維持しようという働きが起こるからです。更には、クリスマスや忘年会、お正月などでごちそうを食べる機会も増えると、塩分の過剰摂取や体重増加に繋がる可能性もあるため、冬のこの時期はより注意が必要です。

 

■生活で気を付けたい事

冬場に暖かいリビングから脱衣所やトイレなどの冷えているスペースに移動して、お風呂場に入りさらに冷え、湯船に浸かり温まる、この温度差が起きる時にも血圧は大きく変動します。

温度差をできる限りなくすことが血圧上昇を予防するポイントになるため、脱衣所や浴室内をあらかじめ暖めておいたり、お湯の設定温度をぬるめ(3840)にしたりするなど工夫をしましょう。湯船から急に立ち上がると、めまいやふらつきが起こる可能性もあるため、出る時はゆっくりと立ち上がるようにしてくださいね。

 

■冬の血圧上昇を防ぐ食生活

ショウガやネギなどの薬味を使って味にアクセントを付けることで、調味料で使用する塩分を減らすことができます。また、塩分の排泄に役立つカリウムは積極的に摂りたい栄養素であるため、寒い時期は野菜たっぷりの鍋料理もおススメです。また、生活リズムを整える、ストレスをためない、適度に運動することも高血圧予防に大切です。

 

 

血圧が気になる方や高齢者の方はもちろん、冬は血圧の変動に注意が必要です。寒暖差や食事を意識して血圧にも優しい食生活を送りましょう。

 

制作・監修

クオール管理栄養士