食物繊維が重要視されています

腸内環境のバランスを保ち、お通じ改善にも役立つ食物繊維。種類としては、野菜・いも類・果物・海藻・大麦に多く含まれる水溶性食物繊維と、ごぼう・きのこ・こんにゃくに多く含まれる不溶性食物繊維があり、この2種類をバランスよく摂ることが大切です。

食事からどんな栄養素をどの位摂るべきかを定めているのが、「日本人の食事摂取基準」です。これは厚生労働省によって策定され5年ごとに見直されていますが、2025年の改定案では、1日当たりの食物繊維摂取量は、成人で少なくとも25g以上が目標とされました。様々な生活習慣病のリスクを低下するとの研究もあり、これまでの24g以上から1g増えた結果となりました。

 

食物繊維の摂取量を増やすために

調理には色々な機器がありますが、電子レンジ・無水調理鍋・圧力鍋の活用で栄養素を食材にとどまらせることができます。煮込み料理や鍋料理は栄養素を損なうことなく食材のかさも減るため、多くの量を食べられるのも魅力ですね。

味噌汁やスープには、水溶性食物繊維が汁に溶け出すので余すことなく栄養素を摂ることができます。また、肉や豆腐を入れることでタンパク質も加わり栄養バランスも高まります。鍋の締めには、豆乳や牛乳を加えてミキサーにかけポタージュにするのもおススメです。お鍋の残りスープにご飯やラーメンを入れている方はいつもと違った楽しみ方ができますよ。

 

食物繊維は、食べるのに噛む回数も増えるので、満腹感を得られやすくなることや血糖値の上昇を緩やかにしてくれるというからだに嬉しい働きがたくさんあります。あまり食べられていないという方は、健康食品をうまく組み合わせて上手に補っていきましょう。

 

 

制作・監修

クオール管理栄養士